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少し怒りながら
辺りを見渡した
もとの世界に
帰ろうとして
またエレベーターに
乗ろうとしたけど
扉は開かなかった
『なんで開かねぇんだよ』
ドンドンと
扉を叩きながら
言っていたら
『誰だ!!!?』
まったく知らない声が
して後ろを振り向くと
フック形に曲がった
太い木の棒を
持った男が立っていた
『そっちこそ誰だよ!?』
焦りを隠せない
歩は、つい早口に
なってしまっていた
『侵入者だな!!?』
『ちげーよ!!
このエレベーターに
乗ったら...』
そう言った
歩が後ろを振り向き
あぜんとしていた
なぜなら
さっきまで
あったはずの
エレベーターが
いつまにか
無くなっていたからだ
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