-《森での出会い》-

4/7
前へ
/272ページ
次へ
襲い掛かってくる魔物に対して、的確に魔法を放ち、対処する。 幾つもの魔法を使い、既に数十体は倒している筈。…だが、魔物の数は一向に減らない… 「…はぁ、コイツ等…一体何匹いるんだ? 残りの魔力も少ないってのに…」 ――通常、魔力はその人の精神力と、体力を元に作られている。 俺はここ何日かろくに食事も取らず、休みも余り取っていなかった。 その為か、魔力が回復仕切れずに、残りの魔力が底をつきかけ、体力も限界にきていた。 「…仕方ない、疲れるけどアレを使うか…」 溜め息混じりにそう吐き捨てる様に呟く。 右目の眼帯をはずし、魔力を残りの集中させた…。 「あんまり、派手にすると目立つからな…一応、手加減はしとくか… ―【荒れ狂う古代の流星よ、無限の雨となりて、我が仇となるモノを消し飛ばせ…】」 『グオォオオオ!!!』 詠唱に入り、隙だらけになった途端、飛び掛かって来る魔物達。 ――全く、やはり低級種だな。知能がまるでついてない。 向かい来る魔物達を、右目を見開き殺気を込めて睨みつける、…すると、魔物達は何かに怯える様に動かなくなった。 「―塵に帰れ、"禁魔法【インフィニティ・ノヴァ】"…」 詠唱を終えた途端、上空にひび割れの様なものが入り、次第に大きな裂け目が現れた。……現れた裂け目からは幾つもの流星が現れ、砲弾が如く、魔物達に向かって一直線に落ちていく。 ――そして地面にぶつかるやいなや、大地を揺るがす大きな爆発と、耳をつんざく様な轟音と共に、俺がいた場所もろ共に魔物達を消し飛ばした。
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1402人が本棚に入れています
本棚に追加