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襲い掛かってくる魔物に対して、的確に魔法を放ち、対処する。
幾つもの魔法を使い、既に数十体は倒している筈。…だが、魔物の数は一向に減らない…
「…はぁ、コイツ等…一体何匹いるんだ?
残りの魔力も少ないってのに…」
――通常、魔力はその人の精神力と、体力を元に作られている。
俺はここ何日かろくに食事も取らず、休みも余り取っていなかった。
その為か、魔力が回復仕切れずに、残りの魔力が底をつきかけ、体力も限界にきていた。
「…仕方ない、疲れるけどアレを使うか…」
溜め息混じりにそう吐き捨てる様に呟く。
右目の眼帯をはずし、魔力を残りの集中させた…。
「あんまり、派手にすると目立つからな…一応、手加減はしとくか…
―【荒れ狂う古代の流星よ、無限の雨となりて、我が仇となるモノを消し飛ばせ…】」
『グオォオオオ!!!』
詠唱に入り、隙だらけになった途端、飛び掛かって来る魔物達。
――全く、やはり低級種だな。知能がまるでついてない。
向かい来る魔物達を、右目を見開き殺気を込めて睨みつける、…すると、魔物達は何かに怯える様に動かなくなった。
「―塵に帰れ、"禁魔法【インフィニティ・ノヴァ】"…」
詠唱を終えた途端、上空にひび割れの様なものが入り、次第に大きな裂け目が現れた。……現れた裂け目からは幾つもの流星が現れ、砲弾が如く、魔物達に向かって一直線に落ちていく。
――そして地面にぶつかるやいなや、大地を揺るがす大きな爆発と、耳をつんざく様な轟音と共に、俺がいた場所もろ共に魔物達を消し飛ばした。
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