明日は我が身

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一方シルビア。スカイラインに抜かれるが蛇行に気を取られる事無くコーナーを抜ける。しかしそこはこの峠で一番のロングストレートだった 『ガァァァァァッ』 シルビアのSR20DETが唸りを上げフル加速する…がしかし、パワーに勝るスカイラインは無情にも離れていく。 「くっ‼だがこれも予測済みだ‼この先にあるあれを使って…‼」 タコメーターが7千500回転を示し4速へシフトアップ。もちろんこの峠の最高速ゾーンである。 「流石に全開は速ぇや…よし‼一発ブチかますぜ‼」 次のコーナーが迫る。アクセルを放しフルブレーキ…の後、ブレーキを解除。このコーナーを曲がるには明らかにオーバースピードである。 『ガッ‼』 鈍い音。次の瞬間、シルビアはコース上にいなかった。 「いけぇっ‼‼」 何とシルビアはバンク状の外側の土手を使いコーナリング。 『ダダダダダダダダッ‼‼』 土手の芝生をえぐりながらシルビアはジェットコースターの様に駆け抜ける。 『ガッ‼』 再びコースへ復帰。信じられないアベレージスピードでストレートへ。一気にスカイラインとの差が迫ってゆく。 「よっしゃ‼成功‼…心臓が縮み上がったぜ💧」 次のコーナー。シルビアとスカイラインはテールトウノーズになっていた。
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