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しかし、その時スカイラインにとある異変が起こっていた。
タイヤが否応なしに滑る。そう。熱ダレである。シルビアをあおった蛇行やトラップのハーフスピン。そして何よりパワーに任せた豪快なドライビングスタイルにより思ったよりタイヤの消費が激しかったのである。
「ちっ‼滑りやがる…」
スカイラインのドライバーは焦りで逆にドライビングが乱れる。そしてヘアピン。砂利まみれの急勾配。地元でも評判の悪いセクションである。
『ギャヒャアアアア』
例によってパワースライドドリフト。しかし砂利に足を救われ挙動を乱す。出口でシルビアが並んだ。
「いけるっ‼」
繊細なアクセルワーク。遂にシルビアはスカイラインに並んだ。
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