明日は我が身

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コーナーを抜け並んでストレートを駆け抜ける白いS13と銀のR30。脱出速度の差によりほんの少しスカイラインの前を走るシルビア。次のコーナーに備え減速。しかし意地でも抜かれたくないスカイラインはシルビアより遅くブレーキング。 「あそこからブレーキ⁉いくらなんでも遅くねぇか⁉」白煙を上げて減速するスカイライン。しかし… 「まがらねぇ‼」 『ギャギャギャギャギャッ‼』 オーバースピードのためグリップアウトしたスカイラインは痛恨のドアンダー。虚しくスキール音だけが響く。 「くっそぉぉっ‼」 『ガッシャーン‼』 ガードレールに激しくヒット。フロントがえぐれ、ボンネットがひしゃげる。 『ガガガガガガガッ‼』 ガードレールで跳ね返った車体が数10㍍滑ってやっととまる。 「大丈夫か⁉」 ドライバーはなんと女性だった。事故のショックで気を失っている。 「ったく世話の焼ける……」 ゲーツはケータイを取り出し救急車を呼んだ。
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