初体験

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ニヤついた顔で話すのはアキ。 リュウはフェンスにもたれ煙草をくわえた。 クールなリュウに比べ、調子乗りのアキ。 そして、どっちでもないコウ。 「なぁ、お前等って女おるんか?」 そう切り出したのは、お調子者のアキ。 コウもリュウも何も答えない。 「誰が早く童貞捨てるか、賭けへんか?」 アキは一人でペラペラ話を進めていく。 明らかに昨日、中学入学式を終えた会話ではない。 (ああ~だからか…) 「コウ…ねぇ~え… もう一回しよ?」 コウが物思いに更けていると、女はコウの背中に自分の胸を押しあて、甘えた猫撫で声で囁く。
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