一寸先は闇とは良く言ったもんだと思う。

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何を間違ったと聞かれれば確実にここで間違ったのだろう。 「?」 「?」 前者国木田 後者谷口 説明はいらないな、とにかくまったく同じリアクションだった。 「どうした?食べないのか?」 俺は二人の謎の疑問視と無言の重圧に耐えかねて口火を切った。そのあとも数秒沈黙したがやっとのことで国木田が口を開いた。 「いや、僕たちは食べるけど…キョンはいいの?ここで」 「?」 今度は俺の方が意味が分からない。俺のキャラからすると女でもこのメンツで飯を食ってそうだが…待てよ?体は女になったがここまでは今までの俺のキャラで成立してきた。とゆうことはだ、ここに来ていつもの生活が成立しないのはおかしい。唯一成立しない理由があるとすれば…あぁ、俺はなんて軽率で愚かなことしたのだろうか、と思わせる程の殺気を感じた。谷口はもう気付いていたのだろう、殺気のする方を凝視して固まっている。国木田は国木田で苦笑い。 俺は、覚悟を決めて振り向いた。 「ハハッ」 乾いた笑い声が漏れたのは、いつもは学食の筈のハルヒが、ピンク可愛らしい弁当箱を持っての鬼の形相で睨んでいたからだ。 「グエッ」 次の瞬間ハルヒに凄い勢いで首根っこを捕まれ、教室から引っ張っていかれた。
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