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「………本山さん!!!!」
はじめはこの場の空気に耐えられなくなり、思わず大声を発した。
「………なに」
いきなり大声を出したはじめにさすがに一瞬ビクッとした水樹だが、すぐに冷静さを取り戻し、はじめの声に耳を傾けた。
「俺さ………本山さんに今までどんなことがあったのかよく分かんないけどさ。
ただ…本山さんが悲しそうな顔をしてるのを見てると、なんだかよく分かんないけど、俺まで辛くなってくるんだ」
はじめの本気の言葉に水樹は笑わず、真剣な表情を浮かべながら黙って話を聞いている。
そしてはじめが誓いの言葉を水樹しかいない静かな屋上のアスファルトの上に立って、叫んだ。
「だから…君を甲子園に連れていく!!!!!!!!!!!!!!
それが今の俺が本山さんにできることだと思うから………」
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