第二話 〈野球と君と僕〉

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はじめの誓いは空に響き渡った…。 しかし水樹の口から出てくる言葉は、野球をやってきたはじめにとって信じたくないものだった。 「甲子園…??緒方君、野球してるの」 「うん。だから俺…」 「やめて」 「え…??」 「悪いけど………あたし野球なんて大嫌いなんだ。 だから甲子園なんて言われても困るの」 今まではじめに微笑みかけていたのが嘘のようだった。 はじめは水樹の豹変ぶりに、ただただ唖然とするしかなかった。
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