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時が経つのは早く、次の日……。
ケンは学校に登校したが、はじめの姿はなかった。
『やっぱ昨日のことがショックだったんだろうな……無理もないか………。
理由も分からずにあんなこと言われたんだからな………』
ケンは、はじめの問題だと分かっているものの、自分が野球部に誘い、"甲子園に連れていく"………。
提案したのは自分ということもあり、少し罪悪感が沸いていた……。
「よっ」
後ろから声がしたので、ケンが振り向いてみると金本がいた。
金本も申し訳なさそうな顔をしていたが、昨日水樹にビンタされた後が少し残っていたので、ケンは思わず必死に笑いを堪えようとしていた。
「おい、何がおかしいんだよ??」
金本が真剣に言うが、ビンタの後の腫れている顔を見るとおかしくてたまらなかった。
「い、いや!!別に!!」
金本が真面目な話をしているにも関わらず、ケンは必死に笑いをこらえている。
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