熱狂の序章

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夢の一年の幕開けは4月17日、甲子園に架かった3本のアーチから始まった。 伝説のバックスクリーン3連発。猛虎200発打線の核となったクリーンアップトリオ。 その3番を打ったのが「ランディ・バース」。 その丸太のように太い腕。 2度の三冠王。 シーズン史上最高打率.389。 彼は押しも押されぬ史上最強の外国人選手だった。 しかしバースは 「僕は確かに外人だ。でも、日本人になろうとした…」 バースの夢、それは、すぐに去って行く‘助っ人’ではなく、阪神タイガースのチームの一員になることだった。
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