26人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ。そうそう、新しいハーブティーを仕入れてみたんですけど、ルカ、一杯どうです?」
と、僕は日向ぼっこ中の相棒に声をかけた。
相棒のルカは、ちょっと面倒臭そうに、こちらをチラ見して、また自分の世界に戻ってしまった。
「あらら、素っ気ないですねぇ。まぁ、せっかくですから、とりあえず煎れてみますね。」
僕が、新しいハーブティーのパッケージの封を切ると、ほのかにフルーティーで甘い匂いが辺りに漂った。
その匂いに気付いたルカが、少し頭をあげて、鼻をくんくんさせる。
「…どうです?いい匂いでしょ?春にぴったりの香りでしょ。」
最初のコメントを投稿しよう!