CASE1.「彼女」

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 『カランコロンカラン…』  扉に付いているベルが、待ち望んでいた来客を告げる。  「いらっしゃいませ。」   そちらに目をやると、そこには何とも可愛らしいお客様がいた。  「お好きなお席へどうぞ。」  そう声をかけると、ちょっと恥ずかしそうにうつむきながら、カウンターの隅の、ルカの隣の席に腰かけた。
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