偏狭より†巣立ち†

7/8
前へ
/225ページ
次へ
四人は後方で砂竜と村人がパニックを起こしているのを感じながら走り続けた。巨大な体に背中のヒレに麻痺性のを持つドスガレオスになると人を簡単に砂の中に引きずり込むが普通の体長7メートル程のガレオスなら素人でも苦戦はしても死にはしないはずだ。 「砂漠はここまで、後は真っ直ぐ街道を下って行けば街に着くはずだ」 地図を確認するとかなりの距離を走ったことを改めて感じられた。しかし、アンジェラは全くそんな事を気にしていなかった。 「砂漠の先には大きな村があってその先にはもっと大きなオアシスがあるんだね……」 砂漠の村から出る機会が無かったとはいえこれから街で生活するのにいろいろと問題のある勘違いである。 「田舎者……」 ヘルメスが苦笑いを浮かべ突っ込みオリビアはそれの様子を見てクスクスと笑っていた。
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

981人が本棚に入れています
本棚に追加