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「村じゃなくて街だな、この街のギルドでお前は給仕の仕事をしてもらえばいい。十分生活できるはずだ」
当のアンジェラ本人は面食らっている。おそらくはハンターになるつもりでいたのだろう。
「ここまで君を連れてくるのが僕達の仕事、ここで幸せになるのが君の仕事なんだからな」
「いや、私はハンターに……」
「別になるのは自由だ、だが俺達は他の生き方ができないからこうしてハンターになった。お前はまだ子供だ、もっといろんな生き方を探せ」
ヘルメス達の本心だった。実際たかだか十歳の子供を狩り場に連れては行けないというのもあったがなにより憧れでハンターになるような奴は自ら破滅を呼び込むケースが多いからである。
「……それじゃあみんなと此処でお別れ？」
さっき泣いたせいで涙腺が緩くなっているのかまた村の時のようにアンジェラは泣き出しそうになっていた。
「いや、俺達はここで活動するつもりからもう暫く一緒だろう」
ヘルメスがそう言い最後にオリビアがアンジェラの頭を撫でてそっと抱きしめた。
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