急襲†出会い†

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ガンナーは先頭車両に向かいながら考える、人手も情報も足りないこの状況で轟竜を相手に取るべくハンターとして最善の手を。 「この列車は危険なモンスターに襲われています。余分な荷物を車両ごと切り離して少しでも早くできるだけ遠くに逃げて下さい」 まずは乗客の安全を確保するべく先頭車両にいるアプトノスを操る人間に指示を出した。そしてたった一人で、しかもあまりレベルが高いとは言えない太刀と防具で轟竜の相手をしているハンターを援護すべく背中に背負ったタンクメイジに拡散弾を装填して放った。 「何者だ?」 『若い』、ガンナーは漠然とそう思った。轟竜の相手をしていたハンターはまだ二十歳にもなっていないように見える東洋的な雰囲気を纏った若者だったのだ。 「何者か……強いて言うなら通りすがりの錬金術師といった所だな」 「ふざけるなよ僕は本気なんだぞ」 「良いじゃないか今はそんな事、とりあえず一人より二人だ」 二人が話しているうちにまた一つの人影が車両から飛び出してきた。
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