2人だけの舞踏会

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扉の先には荘厳な空間が広がっていた。 まるで時が止まったままのように、当時の華やかさをそのままに留めていた。 細部まで彫り込まれた大理石の柱、エントランスのそれより煌びやかな装飾の施されたシャンデリア、隅には存在感を放つグランドピアノ… そして、窓際に1人の少女…の人形。 「彼女」は外を眺めて立ち尽くしている。
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