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「あの、話しを続けませんか?」
話しが長くなりそうだったので真はクレハにそう言った。
「あっ、そうだったです…。すみませんです。一応、真君の事を調べたんですが念のため、一回だけ自己紹介をしてです」
クレハは手にペンを持ち、取り出した資料を見ながらそう言ってきた。
「…名前は神庭 真。歳は16歳で今年、高校生になり―…」
真が自己紹介を始めるとクレハは資料を見ながら確認している。
「うんうん…じゃあ、他に話せることを話してです」
資料になにやらペンで付け加えながらそう言ってきた。
「あぁー…実は俺、昔捨て子だったんです。けど、赤ん坊の時に今、世話になっている人に拾って育ててもらっています」
真がそう言うとクレハはそうでしたか…と悲しげな表情をした。その後、資料をペラペラと捲った。
「…ふんふん。中学の頃に何か異名を付けられていたらしいですけど?その辺はどうしてです?」
クレハそう言うと真は少し考え込み、中学の時の事を思い出した。
「…あぁー確か中学の頃、俺が生意気だとよく不良共とケンカして相手が動けなくなるまで潰したんです。…ただ、場所がいつも不良共が騒いでいた場所だったのでケンカした後、台風の後みたいに静かになる事から後々『沈黙の暴風者』って異名を付けられてました」
真がそう言うとクレハは納得した。
「なるほど、そうですか♪」
クレハは資料に何かを書き加えながらそう言った。
その後も真は色々と質問を聞かれた。
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