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「…そう、そんな事があったんだ。…それで?真はどうするの?」
今までの流れを説明し終わると奈緒は腕を組み、真に聞いた。
「はい…俺、アッチの世界の学園に行ってみようと思います。…奈緒さん、今まで本当にありがとうございました」
そう言うと真は立ち上がり、奈緒に向かってお辞儀をした。
「…何しているのかしら?」
奈緒はきょとんとしながら、真に聞いた。
「えっ…いや、お礼ですよ。今まで育ててくれた上に色々と教えて頂いたので…」
そう真が言うと奈緒は笑いながら答えた。
「何言っているのよ。別に礼なんていいわ。それに…」
そこまで言うと奈緒はまた、微笑んだ。
「…それに?」
真はその後、何を言おうとしたのか奈緒に聞いた。
「…まぁ、いいから真は学園に行く準備をしなさい。高校の方にはあたしの方から連絡しておくわ」
そう言うと奈緒は立ち上がり、リビングから出て行った。
「んー?」
その後も真は考え込んでいたが、学園に行く話は終わった。その後、真は色々と学園に行く準備をし、友達ともお別れの挨拶などをした。
…そして、期限の1週間がたちまち過ぎていった。
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