異世界【シーク】への旅立ち

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  「着いたです♪」   真達の前には何かと威厳のある扉があった。   まぁ、見た感じで学園長室って分かるなこれは…   真がそう思っているとクレハが歩き出した。   「それじゃあ、学園長に会いましょうです♪」   クレハはそう言うなり扉を軽くノックした。   「失礼しますです。クレハです。編入生を連れて来ました」   「どうぞ、入っていいわよ」   クレハがノックすると、中からそう聞こえてきたので真達は中に入った。   ん?今の声…最近どっかで聞いたような…   真は聞いた事のある声がしたがクレハが入って行ったので着いて行った。   学園長室は周りが資料らしい本やファイルが本棚に入っており、ところどころには写真や刀などが並んでいた。   「待っていたわよ。あまりにも遅かったじゃないの?」   声のする方を見ると立派なデスクがあった。その奥にはデスクと同じような素材で出来た立派な椅子がある。しかし、窓の方を向いているので学園長の顔が見れない。 その隣には眼鏡を掛けた女性が立っていた。   「ちょっとドラゴンに会ったり、説明などをして遅れましたです」   クレハはアハハと笑いながらそう学園長に言った。   「学園長に向かってなんですか!その理由は!!」   すると、学園長の隣に立っていた女性が怒鳴った。   その女性の髪は淡い翠色でショートカットだ。目の色も髪と同じ色で眼鏡を掛けている。身長は真より少し低いくらいなので170㎝はあると思う。 服装は何故か女性なのに執事服みたいのを着ていた。また、腰には刀らしき物を身につけている。   「香菜(かな)。いいのよ、あたしが許可したから」   学園長がそう言うと、香菜と呼ばれた女性は学園長の方を見て言った。   「し、しかし…」   「いいから」   学園長がそう言うと香菜と言われた女性は…分かりましたと言って黙った。
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