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「…ところでドラゴンに会ったって言ってたわね。大丈夫だったわけ?」
学園長はこちらの方を見ないでクレハに聞いてきた。
「えっと…隣にいる編入生が食べられそうになりましたけど、魔法抜きでドラゴンを追い払いました~」
クレハはまたアハハーと言いながら苦笑いをした。
「…って言っても口の中の舌を蹴っただけだからな…」
真はそう付け加えた。
「…しかし、それでも普通、魔法無しでドラゴンを追い払うと言うのは無理な事ですよ。…今度、手合わせをして欲しいですね…」
そう言ってきたので真が香菜の方を見ると香菜はコッチを見ていて、目がギラギラと光っていた。
…なんかヤバそうな人だな…
真は冷や汗をかきながらそう思った。
「ふふふ…後でして貰うわ。まぁ、香菜も強いけど真も強いしね」
学園長がそう言うと香菜は両手でガッツポーズをしながらやったと言った。
「おい、ちょっと待て…それ、強制か?」
真はやりたいと思っていないため、断ろうと学園長に聞いた。
「これは絶対ですから諦めてです♪」
隣にいたクレハが微笑みながらそう言ってきた。
どうやら決定らしい。
「…ところで、学園長。私、まだ学園長に真君の事言っていませんです。何故、知っているのですー?」
クレハは学園長にそう言った。
確かに、クレハはまだ真の名前を言っていないので学園長に聞いた。
「あら?…あなたに言って無かったかしら?真は今まで、あたしが育てたのよ」
学園長はそう言うとこちらの方を向いた。
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