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『ねぇ、何してんの?』
奈美は愛の手を引いてとある裏路地に来ていた。
『ちょっと待ってて…』
何やら奈美は止めてある原チャリのキックを一生懸命蹴っている。
『あ~も~!
なかなかかかんない』
奈美は全体重を乗せておもいっきり蹴る。
ブブ…ブルン……ブッブッブッ
エンジンがかかる。
『よっしゃ!』
奈美は笑顔で愛を見る。
『原チャリ、
乗った事ある?』
奈美は愛に笑顔で聞く。
愛は首を横に振る。
『あたしの後ろに
乗って!』
愛はとりあえず言う通に奈美が跨ぐ原付きの後ろに跨ぐ。
『ねぇ…このバイク
どうしたん?』
愛が奈美の耳元で話す。
すると奈美は後ろを振り向き
『ウチの彼氏がさ~
パクってきたやつ
もらったの!
直結で鍵ないから
いつもキックで
エンジンかけなきゃ
なんないけどね~
ガソリン無くなったら
どっかに捨てるの!』
愛は奈美が言ってる事が半分以上意味わからなかったが、とりあえず
『ふ~ん、そうなんだ』
と答えた。
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