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そんな愛に気付いた奈美は、愛に【こっちにおいで】と、手招きする。
愛はゆっくり歩き出し、群れに向かう。
『この子、
うちの学校の後輩で、
愛。超真面目ちゃん』
奈美は愛を指差しながら言う。
『あんたが誰か
連れて来るなんて
珍しいね』
先程の金髪の女の子が言う。
『愛、コイツらは
隣町の中学の子達。
全員あたしとタメ』
奈美は今度は愛にみんなを紹介した。
愛は少しだけお辞儀をする。
『愛?へ~…
垢抜けないけど
可愛い顔してるやん』
群れの中の一人の男がニヤニヤしながら言う。
愛はなんとなく嬉しかった。
可愛いなんて異性に面と向かって言われたのは初めてだった。
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