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愛はその場でみんなと話をし、まだまだ馴染みきれてはいないものの、その時間、みんなで沢山笑う。
馬鹿な話ばかりだが、学校のクラスのみんなが話す馬鹿話とは違い、ドキドキする内容に、心から愛は笑う。
そして、なんとも言えない不思議な感じだった。
今日初めて会った人達が、なんの遠慮もなく自分を【愛】と呼び、話をしてくる。
そして、奈美とその男が恋人同士である、そういう関係にも憧れた。
学校でも【○○と××が付き合ってる】と、噂は絶えないが、明らかにそいつ達とは違うカップル。
学校の奴らはせいぜい一緒に学校から帰るとか、日曜に一緒に遊ぶ程度。
キスどころか手すらまともに繋がない、ただ付き合ってると言うだけの関係。
そんな子供チックな恋愛とは違い、奈美とその男はみんなの前でも堂々と肩を組み、キスをする。
愛は学校の人間が余計につまらなく思うと同時に、奈美達と一緒にいる事がとても楽しく思えてきた。
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