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しばらく家に向かい車を走らせていると、急に前方が詰まった。
『こんな時間に渋滞?
工事でもしてる?』
後部座席からタタヤンが乗りだし言う。
しばらく前の車に着いていくと、急に智哉が叫ぶ。
『やばっ!
飲酒検問や!!』
しかし、気付いた時にはすでに遅し。
前にも後ろにも車が詰まっており、逃げる事もできない。主要道路なので、真ん中には中央分離帯があり、Uターンもできない。
そうしてるうちに、智哉の横にお巡りさんが立つ。
『飲酒検問です~
フーって……って
君、いくつ?
明らかに幼い顔付きの智哉は下手したら小学生でも通用する。
しかも飲酒運転ときたもんだから、智哉は仕方なく諦める。
『…14歳です…』
びっくりしたお巡りさんは、とにかく端に寄るようにと誘導した。
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