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『何て書いてたん?』
サルが煙草を吸いながら智哉に聞く。
智哉は手紙を封筒にも入れずにテキトウにジャンパーのポケットに押し込みながら
『なんか明日
学校終わったら
少し話しよ~って。』
智哉も煙草に火をつけ、公園の滑り台の階段に座る。
『へ~、どうすんの?』
サルはあまり興味なさそうに聞く。
『陽子って可愛い?』
智哉がサルを見ながら聞く。
『あ~…まぁ普通…
よりはちょい上かな
俺はわかんね~けど
陽子好きな奴は
隣のクラスにいるよ』
サルはぼーっと空を見ながら答える。
『ふ~ん、じゃあ明日
面接してみよかな』
智哉はニッと笑って言う。
『面接て~!😃』
サルが笑う。
『お前ら影から
どーせ
覗きに来るやろ?』
智哉が笑いながら言う。
『みんな
そんなん好きよね』
サルはあまり興味なさそうに言う。
『ま、陽子に
伝えといてよ。
明日学校終わったら
お前らの学校まで
迎に行くって』
智哉は煙草を消す。
サルも煙草を消しながら
『了解~。
じゃあまた明日な~』
二人は手を振りそれぞれ家に帰った。
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