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自動ドアを抜け外へ出ると辺りは既に暗くなっていた。
帰り道、花穂の事を考える。
本当はあいつ寂しいんだろうな…
死ぬってどんな気分なんだろう…
恐怖に押しつぶされない様
必死にもがいてる花穂の姿を見るのは正直、辛い。
俺が代わってやれたらな…
そんな叶うはずもない事を考えながら歩いていると一匹の猫が草むらから飛び出してきた。
闇に溶け込むような真っ黒な猫。
猫は猛の前を威風堂々と横断していく。
いつもなら気にならない事なのに今日は何故か猫を目で追ってしまう。
平然と歩く猫は
そんな猛など目もくれず道路を横断しようとしていた。
猛「あっ!危ない!!」
猛スピードで猫に近付く一台の車
猛は道路へと飛び込んだ―…
キキィーーー!!
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