崩れ行く感情

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    ――ッッ!! 一瞬の出来事だった。 数メートル飛ばされた猛は倒れ 頭からは生暖かい血が流れ出る。 痛い―… 薄れ行く意識の中、感じた事だった。 すると助けられた猫が猛の側へと近付き頬を優しく舐め始めた。 猛「よ…かったな… 車には気を…つけろよ…」 っと傷だらけの手でソッと猫を撫でると、そのままゆっくりと目を閉じた。 「事故よ!」 「誰か救急車!!」 耳に届く声。 俺…死ぬのかな? 花穂を置いて死ぬのかな? ヒーローになるって約束したのに… 俺…かっこわるっ…
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