391人が本棚に入れています
本棚に追加
猛「え?」
猫「だ~か~ら~彼女の為に猛さんは死ねますか?
猛さんは、私を助けて下さいました。
だから特別ですよ!
彼女に猛さんの寿命をあげるんです。
さぁ~どうしますか?」
突然の質問―…
花穂の為に?
猫「どーなんですか?
まっ無理か!
人間は自分の事しか考えない生き物ですからね」
猛「……」
黙り込む猛。
猫「早くしないと彼女、死んじゃいますよ?」
馬鹿にした様に猫は言う
猛「ま…」
猫「えっ?」
猛「まじかよ!?」
満面の笑みの猛。
猫「え…えぇ…」
猛「すっげー!!」
飛び跳ねる様に猛は喜んだ。
猫「で…でも猛さんは死んでしまうのですよ」
予想外の言葉に戸惑う猫。
猛「でも花穂は助かるんだよな?
治るって事だよな?」
猫「ま…まぁ」
猛「すげーじゃん!
夢みたいな夢が叶うんだ!」
猫「では自分より彼女を選ぶのですね?」
猛「あったりまえじゃん!
でも…」
猫「でも?」
猛「最期に花穂と話したい…」
猫「あぁ~そんな事、お安いご用です」
そう言い、また尻尾を振ると花穂が現れた。
最初のコメントを投稿しよう!