白の別世界

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  猛「え?」 猫「だ~か~ら~彼女の為に猛さんは死ねますか? 猛さんは、私を助けて下さいました。 だから特別ですよ! 彼女に猛さんの寿命をあげるんです。 さぁ~どうしますか?」 突然の質問―… 花穂の為に? 猫「どーなんですか? まっ無理か! 人間は自分の事しか考えない生き物ですからね」 猛「……」 黙り込む猛。 猫「早くしないと彼女、死んじゃいますよ?」 馬鹿にした様に猫は言う 猛「ま…」 猫「えっ?」 猛「まじかよ!?」 満面の笑みの猛。 猫「え…えぇ…」 猛「すっげー!!」 飛び跳ねる様に猛は喜んだ。 猫「で…でも猛さんは死んでしまうのですよ」 予想外の言葉に戸惑う猫。 猛「でも花穂は助かるんだよな? 治るって事だよな?」 猫「ま…まぁ」 猛「すげーじゃん! 夢みたいな夢が叶うんだ!」 猫「では自分より彼女を選ぶのですね?」 猛「あったりまえじゃん! でも…」 猫「でも?」 猛「最期に花穂と話したい…」 猫「あぁ~そんな事、お安いご用です」 そう言い、また尻尾を振ると花穂が現れた。
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