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猫「あの~…そろそろ良いですかね?」
気まずそうに声をかける猫。
忘れてた…
花穂は猫の存在に気が付くと
しゃがみ込んだ。
花「猫が喋ってる~!かわいい~!!」
どうやら花穂は驚かないようだ。
花「お名前は?」
猫に話しかける花穂。
猫「私は野良猫なので名前なんてないです」
花「そっか~…
じゃー今日から猫さんはリンクね!」
猫「り…りんく?」
花「そう!私とたけちゃんを夢の中で出会わせてくれたから!
LINK(リンク)って人と人を繋げるって意味があるの!」
花穂は夢だと思っているようだ。
猫「リンクねぇ…
なかなか気に入りました!
ありがとうございます。
では猛さん、行きましょうか?」
猫はそう言いながら猛を見上げた
花「たけちゃんどこ行くの?」
さっきまでの笑顔が消え悲しそうな顔。
そんな花穂に対して猛は
猛「リンクとちょっと出掛けてくるよ」
っと笑顔で返す。
猫「では…」
また尻尾を振るとあっと言う間に花穂の姿は消えた。
猫「本当にこれで良かったのですか?」
少し悲しげに猫は聞く―…
猛「当たり前じゃん!
俺、ヒーローになれたんだ!
すっげー格好いいじゃん!」
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