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「え~っと12番目の…本棚の…二段目…右から…三番目?…これね♪」 ティーナは目的の本をみつけると本棚から引き抜いた。 見た目はいたってシンプルな青でタイトルは書いていない。 いったいなにが書かれているのだろうと胸が高鳴る。 そうっと一ページ目を引くと大きな文字でなにか書いてある。 どうやら題名のようだ。 「え~っとなになに?…モテモテウハウハアル王国建国冒険…」 バタンっ!! 大きな音を立てて投げ捨てたい衝動を押さえてティーナは本を閉じた。 あまりに大きな音で近くの人の肩が飛びはねたが気にしない。 ティーナの額には軽く怒りマークが浮かんでいる。 「エル~」 低く小さな声でそう唸った
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