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二人は同時につぶやいた。 なぜなら… 「君、この間の女の子だね。」 そう、扉をひいたのはこの間の少年だったのだ。 「えぇ。あっごめんなさい!」 ティーナは自分がまだ少年の腕の中にいることを思いだし慌てて体制を整える 「この扉おもいんだよね。女の子にはちょっとキツイかな。 でもね、これ開けてるとね、結構力つくんだよ!」 そう言って少年はにっこりと笑った。 「そうですね!でもどうやっても開けられなくて… いつもはエル…私の友達ね、に開けてもらってるんだ。」 「へぇ…そのエルって子力持ちなんだね。」 「えぇ。」 考えてみればエルはいつも片手で扉を開けていた。一体どこからあんな力がでているのだろう。 本をもっているとそんなに力がつくのだろうか。
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