11/11
前へ
/158ページ
次へ
「じゃあまた。」 そう言って少年は微笑み図書館へと入っていった。 少年とあってから既に30分はたっていて辺りはすっかり闇に包まれていた。 ティーナは少年が開けっぱなしにしておいてくれた扉から外に出た。 ふとティーナの後ろからは少年の話声が聞こえてきた。 もっと少年の声が聞きたくてティーナは耳をすませた。 「…軍事関係の資料を拝見させていただきたいんですが。…えぇ。そうです。」 少年の声を聞き、ハッとし、おもわず手を口に当てた。 ―そうだよ!軍事関係の資料を見ればいいぢゃない!もぉあたしたらなにやってたんだろ。今日はもう帰らなくちゃ。あしたまた来よう。…また会えるといいな。 と小さく呟きティーナは図書館を後にした。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加