狙われた軍の狗

闇夜からの使者

パシッ！っと乾いた音がし、ティーナのこぶしはいとも簡単にシルエットのての中におさまってしまった

「ティィナァァァ」

低い声でシルエットは唸りだした。

―もう…駄目だ

そう思ってティーナは目を固くつぶった

「ハハハ！」
不気味なシルエットが突然わらいだす。

―終わったぁ…師匠……一回でいいから…殴ってみたかった…

ティーナの目から涙が一筋流れた。