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由美は 突然吐き気を もよおして 洗面所に 走った
何度も何度も
体の中が 空っぽに なる迄 吐き続けた
重い足どりで ｿﾌｧｰに戻り
倒れ込んだ
裾には いつもの感触？
今確かにベランダから突き落とした男の子が
又由美の隣に寄り添っていた
半狂乱で 再び、その子を 抱き上げ
又ベランダから突き落とした
リビングに映る鏡には
鬼のような顔をした自分の姿と
由美の裾に捕まるその男の子が映っていた
『うわぁ～！！』
夏海を連れて
帰ってきた浩二は
由美のその様子を
言葉も出ずに見つめていた
鏡を見て奇声をあげる 由美を
ただ呆気にとられ見つめていた
浩二の止める間もなく、 再び奇声をあげて、
由美はベランダから飛び降りた
「由美ぃ！！」
浩二は その場から 動けずにいた
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