O1<足音>

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          一歩一歩…       「あれ…?? 理事長いない??」           はじめは、自分たちに降りかかるであろうたくさんの困難に気付くはずもなかった。                   「お前……誰??」       「見かけへん顔やなあ。 高1か??」       「か-わいッ♪」       「何でこんなとこにいるの??」       「あなたには覚悟がおありですか??」       「………」           私も 彼らも   お互い少しずつ“デアイ”という名のスタート時点に立ったのは、高校に入ってから約1ヵ月過ぎたころ。     桜は散り、だんだん梅雨に近づいてきた頃だ。                       ほんと… 私無事に卒業できるか不安だよ……;;;       彼らに出会ったばかりの私は、そんなのん気なことを考えていた。    
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