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First◆闇
それは、真っ赤な光に包まれていた。それが放つ、声と、力と、そして孤独に、少年は惹き付けられていた。
――子供よ。汝が我を御すと言うのか
「…そうだ」
――身の程をわきまえぬ自信だな
「わかっている。だから、無理強いはしない」
――聞こう。何故、我を求める
「しらない」
――何?
「お前が俺を呼んだんだろう?それで俺はここに来て、ただお前を手に入れたいと思った」
――成程、我が声を聞けたと…いいだろう
我が力は、汝に与える。汝の力は、我のものだ…
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