First◆闇

1/6
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ

First◆闇

それは、真っ赤な光に包まれていた。それが放つ、声と、力と、そして孤独に、少年は惹き付けられていた。 ――子供よ。汝が我を御すと言うのか 「…そうだ」 ――身の程をわきまえぬ自信だな 「わかっている。だから、無理強いはしない」 ――聞こう。何故、我を求める 「しらない」 ――何? 「お前が俺を呼んだんだろう?それで俺はここに来て、ただお前を手に入れたいと思った」 ――成程、我が声を聞けたと…いいだろう 我が力は、汝に与える。汝の力は、我のものだ…
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!