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出会い
「ここか」
二人の男と女がある人里離れた遺跡の前に立っていた。
男の名前はシル・バーン。身長170センチ、体重56キロ、黒髪黒目のそこそこイケメン。国立クラウン高等学校第一学年所属の格闘家だ。
女の名前はリリア・クライシス。身長164センチ
体重は・・・・・・・
金髪蒼眼のかなりの美人。国立クラウン高等学校第一学年所属の魔術師。
「くそっ、あの野郎学校に戻ったら覚えてろよ」
今、二人は学校の宿題を1ヶ月連続で忘れ、強制的に学校に依頼された依頼をさせられている。
「まったくよ。宿題くらい別にいいじゃない」
まぁ完全に逆恨みなわけだが、二人は文句を言いながら遺跡の奥へと進んで行く。
「うおぉ!なんじゃこりゃ」
しばらく歩いていると、東京ドームが丸々一個入ってしまうのではないかと思う程広い所に出た。部屋は基本的に白で統一されており、天井に付いてある発光石の光が反射して目が痛かった。部屋には所々黒い染みがあり、白い石のような物も転がっていた。
『・・・・貴様等、ここに何のようだ!・・・・』
しばらく歩いていると、何処からか声が聞こえて来た。
「えっ、リリアなんか言った?」
「何も言ってないわよ!あんたこそ何か言った?」
リリアの答えに勘違いかと思い、シルは安堵した。
「いや、別になにも『用がないなら早急に立ち去れ!』」
「「!!」」
しかし、勘違いかと思った矢先、今度ははっきりと声が聞こえた。
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