5259人が本棚に入れています
本棚に追加
「誰だ!」
シルはいつでも攻撃に対応出来るように構える。リリアはシルの後ろに行き、詠唱の準備を始めた。
『聞こえんのか!今すぐここから立ち去れ!』
「それは出来ない」
「私も同意見よ」
『なら仕方がない。力づくで行かせてもらう!』
急に部屋の地面が揺れ始め、シルの前の地面が盛り上がってきた。そして五メートルはあるであろう巨人が現れた。巨人は全身が筋肉で覆われており、腕を組んだ状態でこちらを見ている。
『消え去れ!ホーリーレイ』
巨人を腕を前にやり、人差し指をシル達の方に向けた。
「リリア!横に飛べ」
巨人が何をしているか気づいたシルはリリアに指示を出し、リリアと逆の方向に飛んだ。リリアはシルの指示を受け、すぐに左に飛んだ。
リリアが飛んですぐにリリアがいた場所に一筋の白い光線が通った。そして通った所が爆発した。
「ちっ、光の上級を詠唱破棄かよ」
シルは文句を言いながらも体制を立て直し、すぐに巨人に向かって走っていった。巨人は次の魔法を発動するためか、詠唱を始めた。
「おらぁ!」
しかし、シルの足が速く、魔法が発動するより速く勢い良く足を殴った。
『ぐっ』一瞬、巨人の巨体が揺れたが、すぐにシル目掛けて腕を振り下ろした。
腕が振り下ろされた場所には小さなクレーターが出来た。
最初のコメントを投稿しよう!