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ロッドは書類の山を見据えて言った。
エリー「まぁね。それより今日は早上がりしなさいよ。わかってるわね?」
ロッド「あぁ。この三年間忘れた日なんてなかったよ。クロウには?」
エリー「あいつにも言っておいたわよ。私と一緒に向かう予定」
ロッド「レノンの家だな…」
エリー「うん。それだけ言いに来たんだ。じゃあまた後でね」
ロッド「あぁ」
エリーは部屋から出て行った。
ロッドは天井を見上げながら悲しい眼をした。
ロッド「ちょうど…三年か」
そう。レノンがいなくなってから三年の月日が経っていた。
ロッドはユフィにレノンの失踪を教えた後のユフィが心配だったらしいが…思いのほか元気であったことに安堵した。
しかしこの日だけは違うかった。去年もフラリと一人でどこかに行ってしまったのだから…
ロッド「さて…行くか」
ロッドは部屋に掛かっていたコートを羽織ると部屋を出て行った。
目的地はレノン家。
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