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応接間に入り二人はソファーに腰掛けた。
クロウ「みんなが集まるのってこの日だけだよな?」
突然クロウがロッドに問いかけた。
ロッド「忙しいからしょうがないだろ?だけど…この日だけはどうしてもなんだよ」
クロウ「そうだな。俺はユフィに感心するよ」
ロッド「俺もだよ。あんなに無理矢理笑ってさ。俺達に気付かれていないとでも思ってるのかな?」
ユフィは確かに笑顔で誰とでも接している。全く事情を知らない人からすれば笑顔の似合う活発なお姉さんというイメージだろう。
しかし実際はその瞳の奥に悲しみをしまい込んでいる。長年の付き合いだからわかる四人だったが…ユフィには問い掛けることはない。いや聞けるはずがないんだ。
クロウ「レノンは…帰って来るよな?」
ロッド「当たり前だ。帰って来なかったら捜し出して殺してやる」
クロウ「言ってる意味がわかんねぇよ」
ハル「ロッド!クロウ!食堂に集合!」
会話が一区切りついたあたりでハルの声が応接間まで響く。
それを聞いた二人は立ち上がって食堂に向かっていった。
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