310人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
ブォォォン
ブォォォン
ばぃぃぃぃん
昨日まで、うるさいと感じてた車やバイクの音が、沈んだオレの心に少し、安心をうむ
「春香、家族でどこに行こうとしてたんだ?」
春香は、また涙を流しながら話しだす
「健太がまだ帰ってなかったから、パパママに学校まで送ってもらったら…
ちょっとスリップしたとき…
ブレーキがきかなかったらしくて、車が横転したの…」
…えっ?
もしかして…オレが全て悪いんじゃ…
無意識に立ち止まる
「…健太?」
…オレはうつむいて、何もしゃべらない
だって、どんな顔で春香を見ればいいんだ?
どんなことを春香に言えばいいんだ?
最初のコメントを投稿しよう!