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でも、よかった
また春香にあえた
この匂い
このあたたかさ
春香…
春香…よかったよ
無意識に、オレも春香を抱きしめていた
腹の痛みなんかまったく感じずに
「春香、また春香がオレを助けてくれたのか?」
泣きじゃくってる春香
「私ね、遠くまで走ったら、警察にいちおう通報したの…
そしたら、ヤクザじゃなくて血まみれの健太が見つかって…
どうして逃げなかったの?」
「オレは、自分の命より春香が大事だったから…」
「バカぁ!二度とこんなことしないでよ?」
「うん…ごめんな…心配かけて…」
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