喫煙タイム

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昼休憩も後15分で終わる。 私はいつもの様にベンチに座ってタバコを吸う。 1本目を灰皿に押しつけた時、彼がやってきた。 『座る?』 さりげなく何でもない風を装って聞く。 …よかった。今日も隣に座ってくれた。 他愛もない話。 それでも私には大切な時間だった。 10分でも5分でも良いから話していたい。 私がここにいられるのも後少し… でもその方が良いんだと心の奥で偽りの私が叫んでくれていた。
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