嵐の予感

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アイツは、数歩歩いたあと、 パッと振り返って 無言で俺に手を差し出した。 「何‥‥‥?」 「手。」 「ハァ?」 「だから、手。」 「………!あぁ。そういう事か。ン。」 やっと、意味が分かった俺は 差し出された手に手を重ねた。 「臣くん、鈍いの?」 「うっせェッ!!」 「口の悪さは、男顔負けだな」 「……悪かったな。」
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