2章 王と麒麟と女王

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「おかえり~~~!!討伐おめでとう!!」 ギルドに入るやいなや、マネージャーが駆け寄ってきてそう言った。 「もう、二人ともすっかり仲良くなって~」 そう言われ二人は顔を見合わせた、それはそうだろう、出発した時は会話もしなかったものが、帰りは話ながらギルドに入ってくる様子を見れば。 実際、二人はもう打ち解けていた。さっきの狩りで実力を認め合ったからだ。 とりあえず報酬金はギルドに預け、軽い食事をとる為適当に注文し、席についた。 「じゃあまずは改めて自己紹介、名前はレイ。見ての通りの大剣使いよ」 「リオ、ガンナーで弓使いだ」 互いに自己紹介し合う。 聞けば、リオの名前も、雄火竜リオレウスから取った名前で、レイと同じようなものと言うことだ。 注文したパンと飲み物が運ばれてきて、狩りでの疲れを思い出し、会話も無いまま食べ、しばらくしてレイは口火を切った。
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