2章 王と麒麟と女王

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「ねぇ…」 「なぁ…」 と、レイとリオの声が同時に被った。 「あぁ…何?」 驚き、一瞬たじろいだがレイはその場を譲った。 「いや、その…ちょっと提案があって」 「提案?」 「あぁ、その……これからも一緒に狩りに出ないかって…」 リオが続ける。 「いや、別に嫌ならいいんだが…」 「やっぱりね」 レイが言う。 「そう言うと思った」 「えっ?」 「実は、私もそう言おうとしてたの」 リオは少し意外そうな顔をする。 「さっきの狩りで確信した、やっぱり私たち気が合いそうね」 それを言うとリオはわずかな笑みをこぼして、 「かもな」 と言った。
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