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「……」
少年は何も言わない。
レイはさらに続ける。
「しかもガンナー」
そう言った瞬間少年の目がこちらに移る。
「悪いかよ…」
「男だったら、男らしく近接武器を使うんじゃないの?……あ、それとも恐いとか?」
視線が厳しくなる。
「お前、歳はいくつだ?」
「17よ、アンタは!」
「……17」
これは意外だ。予想よりも上、しかも同い年!
「へぇ、同い年なんだ~」
これも何かの縁、と言ってギルドカード(ハンターである事を示す証明書)を交換する。
リオ、という名前らしい。
「………お前、大剣使いか?」
「そうだけど?」
「お前みたいな奴じゃ重すぎて扱えないんじゃないか?」
笑いながらリオが言う。
「なっ……!」
レイは思わず立ち上がった。
「そんなわけないでしょ!!じゃあアンタは!?アンタこそ剣が使えない軟弱クンなんじゃなくて!?」
今度はリオが立ち上がる。
「なんだと!?」
「いった通りよ」
「俺は軟弱なんかじゃねぇ!!」
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