1章 出会い

5/15
前へ
/107ページ
次へ
「どうだかね…?」 「てめぇ……」 「どうやら私たち気が合いそうね」 「吐き気がするね!」 二人の怒りがどんどん膨れ上がっていく。 そこへ……。 「た、大変~~~!!!」 ギルドマネージャー(ハンターズギルドの仕事をまとめ上げる人)が駆け寄ってくる。 「どうしたの?」 レイはリオから目を離さずに聞いた。 「緊急の依頼が入ったのよ!」 「何っ?」 リオが聞く。 ギルドマネージャーが長机に依頼用紙を置く。 「緊急依頼……リオレウス・リオレイアの討伐!!?」 レイが言い、マネージャーがうなずく。 「ええ、しかもこれからすぐに出発してもらいたい依頼なのよ!」 「なんで?」 「実は、依頼主がドンドルマの町長からなの!」 ドンドルマ、それはハンター達の集う世界有数の大都市。 「なるほどね、これは断われないわね…」 これ程な依頼なら、断わればレイ達の信用を失うことになる、信用を失うならともかく、良い依頼が来なくなるかもしれない。 「それに……」 マネージャーは紙の一部を指差す。 「報酬金30000zy!!?」 これはかなりの高額!! 「あたし、この依頼受ける!!」 「おい!待て!!」 リオが止める。  「俺だって受けたいんだよ!」 レイが言う。
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

453人が本棚に入れています
本棚に追加