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「どうだかね…?」
「てめぇ……」
「どうやら私たち気が合いそうね」
「吐き気がするね!」
二人の怒りがどんどん膨れ上がっていく。
そこへ……。
「た、大変~~~!!!」
ギルドマネージャー(ハンターズギルドの仕事をまとめ上げる人)が駆け寄ってくる。
「どうしたの?」
レイはリオから目を離さずに聞いた。
「緊急の依頼が入ったのよ!」
「何っ?」
リオが聞く。
ギルドマネージャーが長机に依頼用紙を置く。
「緊急依頼……リオレウス・リオレイアの討伐!!?」
レイが言い、マネージャーがうなずく。
「ええ、しかもこれからすぐに出発してもらいたい依頼なのよ!」
「なんで?」
「実は、依頼主がドンドルマの町長からなの!」
ドンドルマ、それはハンター達の集う世界有数の大都市。
「なるほどね、これは断われないわね…」
これ程な依頼なら、断わればレイ達の信用を失うことになる、信用を失うならともかく、良い依頼が来なくなるかもしれない。
「それに……」
マネージャーは紙の一部を指差す。
「報酬金30000zy!!?」
これはかなりの高額!!
「あたし、この依頼受ける!!」
「おい!待て!!」
リオが止める。
「俺だって受けたいんだよ!」
レイが言う。
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